「今治みらい発掘プロジェクト12」吉海、宮窪地域のフィールドワークを開催しました
令和6年5月11日(土)に、吉海、宮窪地域のフィールドワークを開催しました。
本日のスケジュールはこちら。
自然にちなんだ場所を巡るフィールドワークになりそうです。
今回は吉海・宮窪の2地域合同で行うため、宮窪支所に集合です。
恒例になっているコーヒータイムで、話に花が咲いている様子が見られます。
今日は歴史のサポーターとして小和田泰経さん、後藤隆之さん、佐藤真一郎さんが参加してくださいます。
又、四国家サポーターズクラブからも取り組みの参考にしたいとのことで、2名の方にご参加頂きました。
みんなでバスに乗り込んだら、最初の目的地「採石場」を目指します。
採石場に着いたら、ここで食のサポーター三上奈緒さんと街づくりアドバイザーの花井裕一郎さんが合流です。
お二人の簡単な紹介を聞いたあと、隊員で「越智久産業」の越智さんがこの採石場についてお話をしてくださいました。
こんなに大きな山を切り崩しても、墓石用の石材として取れるのは10~20%ほどで、残りは埋め立て材になっているのだとか。
越智さんは「ここで取れる石材は墓石をメインとして使われていますが、他にも新しい使い道がないか模索しているので何かあればアイデアを下さい。」と話していました。
場所を移動して、次はカレイ山展望公園です。
ここでは現在、地域おこし協力隊の方々が様々な取り組みを行っています。
数日前にはテントサウナのイベントがあったらしく、会場だった場所から見える景色がとても綺麗でした。
そこからさらに登っていくと、「遠見茶屋」というお店があります。
地域おこし協力隊のご夫婦が切り盛りされているお店で、ここから見える景色がさらに絶景。のんびりドリンクをいただきながら景色を眺めるには最高のスポットです。
その後展望台に移動して大パノラマの素晴らしい景色を眺めたり、隊員の神野さんおすすめ「誓いの碑」というベンチを見に行ったり、思い思いにカレイ山を満喫します。
駐車場に戻ってくると、隊員で地域おこし協力隊の青野さんが待っていてくださり、この山で行われている取り組みについてお話ししてくださいました。
過去に開催したイベントや今後についてのお話を聞き、地域に対する熱い思いを聞くことができました。
次にやってきたのは「能島水軍」です。
ここでは潮流体験を行うため、全員しっかりライフジャケットを装着し船に乗り込んで出航です。
船折瀬戸の由来や逸話などたくさんのお話を聞きながら、船長の巧みな操船技術で様々な潮流スポットを巡りました。
潮流体験を終えて能島水軍に戻ってきたところで、隊員の田中さんと歴史のサポーター小和田さんの特別対談が行われました。
村上海賊はある時は漁師、ある時は武士、ある時は水先案内人というように様々な顔を持っていたそうです。
最後の質疑応答で「埋蔵金はありますか?」という問いに対し、隊員の田中さんは「お宝伝説の白南天の話ですね」と。地元では有名なお宝伝説。みなさん知っていましたか?
なかなかロマンのあるお話ですが、勝手に掘ることは禁じられているので注意してくださいね。
特別対談のあとには、愛媛県漁業協同組合宮窪支所で行っている取り組みについて關運営委員長に紹介していただきました。
売り出し中のブランド天然真鯛「10ノット真鯛」や、海洋熟成酒、ブルーカーボンプロジェクトなど様々な取り組みを行っているそうです。
お話を聞いてちょうどいい時間になったので、能島水軍のレストランにて10ノット真鯛を使った「宮窪鯛めし」をいただきます。
その美味しさに感激しながら、皆さん夢中で食べていました。
お腹を満たして小休止したら、次はよしうみバラ公園へ向かいます。
本日はとてもいい天気で、バラも見事に咲き誇っていました。
隊員の村上さんによると、この公園には400種類・3500株ほどのバラがあるそうです。
6月上旬頃までは花が咲き続けるとのことなので皆さんもぜひ足を運んでみてください。
しばらく自由にバラを楽しんで、次の目的地に向かいます。
次は「旧今治南高等学校大島分校」で石垣を見学します。
道端にあるなにげない石垣ですが隊員の越智さん曰く、石と石の間に詰め物を一切せず積み上げていることから高い技術が用いられているのがわかるそうです。
「これをやってと言われたら、断りたいと思うほど大変」と話されていたのが印象的でした。
ここからは歩いて商店街の散策を行います。
次の目的地へ向けて歩いていると、今まさに建設中という隊員の佐藤さんのお店がありました。
まだ店舗は完成していませんが、ランチが食べられたりお弁当を購入できたりする他、夜は居酒屋として営業できるようなお店にする予定とのこと。お店ができたらまた伺いたいですね。
そうして商店街の最初の目的地「西屋」に到着です。
ここでは隊員で西屋の代表の西さんが「せんざんき」と「焼き豚」を準備して待っていてくださいました。
創業70年くらいのお店で、地域の人に支えられてここまでやってこれたと話す西さん。
揚げたての「せんざんき」と「焼き豚」はとても絶品で、地域に愛される理由を垣間見ることができました。
次は「小原ハム工房」です。ここでは坂本さんからお話を伺います。
愛媛県産の豚肉と大島の桜の原木で燻煙して作られている製品は、たくさんのこだわりと積み重ねられた技術の結晶なのだそうです。
70年以上続く歴史を次の世代に繋げるため、時代の変化に合わせて様々なものを作ったり技術の継承をしたりと努力を重ねられているのだとか。
お話を伺った後、燻煙室を見せていただきましたが、扉を開けた途端に「いい匂いがする!」との声が上がっていました。
街歩きはここまで。次はBISTRO Paysanへ向けてバスで移動します。
BISTRO Paysanは、大島の食材を使用した美味しい料理が食べられるお店です。
オーナー曰く観光客は魚料理、地元の方はパスタやピザが人気のメニューなのだとか。
本日はお話を伺っただけでしたが、次に訪れた際はぜひお料理をいただきながらゆっくりと絶景を眺めたいところです。
BISTRO Paysanをあとにして、最後の目的地「亀老山」へ向かいます。
ここからは来島海峡大橋や来島海峡の潮流を見ることができます。
本日はとてもはっきりと潮目を確認することができ「あんなにはっきり見えるものなんだ」と感激している隊員がいました。
雄大な景色を楽しんだら、本日の振り返りをするために吉海支所へ移動します。
街歩き中に購入した吉海地域の隊員おすすめの稲荷寿司をいただきながら、出力する写真を選定していきました。
出力するのを待つ間に、参考として貼ってある他地域のフィールドワークの様子を見ては「イラストがあるのがいいね」、「カラフルにした方が良さそう」など会話を弾ませていました。
それを参考にして、全員で記録を書き込んでいきます。
あっという間に情報量の多い素敵な記録ができあがり「これで他の地域にも負けてないでしょう!」という声が上がっていました。
完成した記録を囲んで、恒例の「結ぼう、今治!」の掛け声で記念撮影です。
船に乗って歩いてと様々なところへ行きましたが、皆さんいい笑顔で締めくくることができました。
次に行われるワークショップは令和6年7月6日(土)です。
次回までに「地域の産品で作るおすすめのおむすびの具材を考えよう」という宿題が出されていますので、今回参加していない隊員の方々もぜひ考えてみてください。
しばらく時間が開きますが、楽しみにお待ちください。