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今治市合併20 周年記念 大西いここい夏祭りを開催しました

令和6 年8 月17 日(土)、大西公民館駐車場で、第一回「大西いここい夏祭り」が盛大に開催されました。このイベントは、10 数年前まで大西公民館駐車場で行われていた盆踊りを復活させたいという地域住民の熱い思いから、春に実行委員会が立ち上がったことをきっかけに始まりました。地域の歴史と文化を再び呼び覚まし、新たな世代に継承することを目的とした祭りです。

盆踊りの復活への道のり

今回の祭りの核となったのは、かつて大西町で愛されていた「大西小唄」と「大西音頭」の復活です。
約70年前、大井村と小西村の合併で大西町が誕生したことを記念して作られたのではないかといわれる「大西音頭」。その後、大西町が造船所を誘致し、町の発展を祝って作られたとされる「大西小唄」。これらの楽曲は当時の大西の気分を表していて、地域の文化として長く親しまれてきましたが、盆踊り大会が減る流れの中で踊られなくなり、記憶から忘れられていきました。

この消えかけた2 曲を現代に復活させて次世代へ引き継いでいきたいという強い願いから、まずは残るソノシートから音源をデジタル化。そして曲を頼りに踊り手を見つけることからプロジェクトがスタートしました。


幸いなことに「大西小唄」の踊り手はすぐに見つかったものの、「大西音頭」を踊れる方がなかなか見つからない状況が続きました。
そんな中、実行委員会は7 月から週に1度、盆踊り練習会を開催。延べ110名もの参加者が集まり、練習を通じて和気あいあいとした雰囲気で交流を深めました。練習会は地元住民同士の新たな絆を生み出し、地域の活気を再び感じると同時に、本番の成功に期待が高まり気持ちを熱くする場となりました。

奇跡の再会と練習の成果

盆踊り本番まで残る日も少なくなり、踊り手探しの情報も途絶えてしまい、ついには「大西音頭」の踊り手が見つからないのではないかと諦めかけていた7月末。奇跡的に「大西音頭」を踊れる方が見つかり、参加者全員での本格的な練習がスタートしました。
大西音頭の振り付けはとても美しく趣向に凝っているもので、少し所作が難しいものでしたが、皆で汗を流しながら集中しての練習は、練習会場を一つにまとめるエネルギーを生み出しました。

協賛企業からの温かいサポート

また、今回の夏祭り開催にあたり、数多くの協賛企業が実行委員会の熱い思いに賛同し、協力を快諾してくださいました。大西いここい夏祭りは今年が初開催ということもあり、許された協賛お願いの準備期間が約1週間という短期間であったにもかかわらず、多くの企業が迅速に対応してくださり、心強い支援を受けることができました。
このような地域全体の協力体制に、実行委員会一同は大変感動し、改めて大西町のコミュニティの絆の深さを感じました。協賛企業の皆様の温かいご支援には、心より感謝申し上げます。

前日の準備とコミュニティの力

夏祭りの前日、準備にあたる実行委員会のメンバーは10人ほどしかおらず、手伝いの人数が集まるかどうか心配していました。
しかし、各方面にお願いしたところ、婦人会や老人クラブ、獅子連、消防団をはじめ有志が多数手を上げてくれて、なんと50人以上の方々が駆けつけてくださりました。地域全体での協力が実現したことで、大西町のコミュニティの強さと結束力を再確認する瞬間でもありました。

夏祭り当日のハイライト

いよいよ迎えた8月17日の当日。午後5時からの新町荒神太鼓の力強い演奏で幕を開け、続いて篠笛の演奏やフラダンスの華やかな演舞が続きました。会場はすでに熱気に包まれ、訪れた人々の期待感が高まります。 演し物として準備した「ラムネ早のみ大会」では子供たちから大人まで参加くださり、子供たちの歓喜の声に会場が沸きました。

さらに、今治市合併20 周年を記念した「5陸地部地区・広域連携マルシェ」も同時開催され、地域の特産品が多数並びました。米粉ピザ、フランクフルト、みかんパン、ブルーベリーアイス、瓦工芸品など、朝倉、玉川、波方、大西、菊間の各地域のお店が出店し、地域の魅力を存分に楽しむことができました。他にも、かき氷や射的など、夏祭りならではの出店が子どもたちを中心に大人気で、多くの笑顔が見られました。

盆踊りと地域の未来を感じる瞬間

祭りのクライマックスである盆踊りでは、定番の「木山音頭」「今治お祭り音頭」そして復活の「大西小唄」「大西音頭」さらに気分が上がる「ダンシング・ヒーロー」の5 曲が次々に披露され、参加者全員が踊りの輪に加わり、会場は一体となって盛り上がりました。特に、初めは恥ずかしそうにしていた中学生たちが、最後の「ダンシング・ヒーロー」ではすっかりリズムに乗って踊っている姿は、大西町の若い世代のエネルギーと希望を象徴するものでした。小さな子どもからお年寄りまで、まさに老若男女が一緒に楽しむ姿は、大西町の、ひいては今治市の未来を照らす光景でした。

未来への抱負とさらなる挑戦

今回の大西いここい夏祭りの成功を受けて、実行委員会は来年の開催に向けてさらに改善を重ね、もっと充実したイベントを提供することを目指しています。今年の経験を活かし、地域全体での参加と協力をさらに深めていきたいと考えています。

また、大西町での多様な活動を通じて、地域の皆さんがもっと交流し、新たな楽しみを見つけられるよう、実行委員会のメンバー一丸となって取り組んでいきます。来年もぜひ「大西いここい夏祭り」にご参加いただき、大西町の新たな歴史を一緒に作り上げていきたいと思います。

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